第21回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第21回 「もう一歩だけ」(2011.6.1)

あの大震災から、そろそろ3ヶ月。
一時は、暗くなりすぎくらい暗かった街にも、少し明るさが戻りました。
人の心もそれと同じくらい、少し元気になったような。

とはいえ、被災地の様子に劇的な変化はありません。
そこへ行って帰ってきた人の話では、あの膨大な「ゴミ」と化したモノたちをどうやって処理するのか、途方に暮れるといいます。
もう、ボランティアの力などではどうにもならない。
そうはいっても、被災地の広大さに、行政の力も追いつけない。
これからの季節のことを思うと、気持ちはまた沈みます。

そんな相変わらずの私ですが、今月11日、石巻に伺うことになりました。
石巻赤十字病院の先生、震災当日のコンサート主催者の宮城生協、皆さんのお力で開かれるイベントに参加することになったのです。
一時は、一生足を踏み入れられない、なかった事にしてしまいたい、など様々な気持ちに揺れ動いた私ですが、ようやく「一歩」を踏み出せそうです。

そこでは、新曲「最後の恋〜哀しみのソレアード〜」も唄います。
人の繋がりが、いかに素晴らしいものか、それがどれだけ生きる力 になるのか。
恋の歌ですが、命の歌でもあります。
生きることの覚悟を決め、歩き出す歌でもあります。
もう一歩、もう一歩だけ。

心を込めて唄おうと思います。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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