第19回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第19回 「少し上を向 きましょうか」(20114.28)

この前まで、あんなに寒かったのに。
汗ばんで歩きながら、なんだかやるせない気持ちになります。

あの日から、どうも時間が止まってしまったような。
少しづつ、少しづつ、復旧はしているというものの、人の心の中は、以前の時計が動かなくなってしまったような。

そういえば「阪神淡路大震災」の時もそうでした。
日本中から、元気がなくなって。
どうも下を向いて歩いてしまう。

「上を向いて歩こう」が、CMとして流れてきた時は、だから驚きました。
この歌、坂本九ちゃんの歌です。
もしかしたら、若い人は、これまでまったく知らなかったかも。
そんな1960年代の、まだまだ貧しい時代の大ヒット曲は、こうして今に蘇り、人を元気づけてくれます。

とりあえず上を向こう。
上を向いて、涙をふこう。
そして、歩き出そう。
一歩づつ、一歩づつ。
足元を確かめながら、ちっちゃい石につまずかないように。
いいえ、つまずいても、また歩き出せるように。

歌になにができるのか。
こんな無力感に、ずっと襲われてきました。
でも、私も歩き出します。
歌い手が歌に励まされて いるんですから、みょうな感じです。

気持ちは、日毎にアップダウンを繰り返します。
でも、今は上を見ましょうか。
少し、目線を上げましょうか。
そうして、息をしやすくしましょうか。

さあ、もう、初夏ですから。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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