第14回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第14回 「水の一滴だって」(2011.2.1)

「暑い」と「寒い」ばかりいっていって一年が過ぎてしまう、なんていやだ。
というようなコピーがありました。
たしか、観光への誘いのCMでした。

ほんとに、そうです。
この前、暑い暑いといってたのに、今は寒い寒い。
暑いと寒い時が思い出せないし、寒いと暑い時が思い出せない。
因果なもんです。

私は、どっちもわりと強いのです。
実際、私の部屋では、エアコンの出番が少ない。
真夏に使うだけです。
冬など、13度から15度の間で暮らしています。
風呂上りが一番危険ですが、それ以外はなんてことない。
この室温だと湿度も下がらず、したがって加湿器もいりません。
まあ、なんて省エネな人間だろうと、自分で感心します。

だから、といってはなんですが、モッタイナイと思うことが多い。
たとえば、水。
コンサートなどでは、事前にたくさんのペットボトルが用意されることがあります。
楽屋からステージから、リハーサル用のものも含め、何本も
ストローが刺さって並んでいます。
その状態だと、まったく口をつけていなくても、あるいはちょっと一口
でも、それらは捨てられてしまいます。
それが、どうにもモッタイナイ。(当たり前の話です)

そんな時は、いつもアフリカの若いお母さんを思い出すのです。
以前テレビで見た、水のない地域。
「たった一滴でもムダにはしません」
彼女は、それこそコップ一杯の水を、使いまわし、子供を育てます。

ああ、申し訳ない。
そんな気持ちで、終演後、せっせとペットボトルの水を集めます。
私だって、一滴たりともムダにするか、の気構えです。

おんなじ地球のアッチとコッチ。
みいいんな繋がっている。
みいいんな生きている。
アフリカの若いお母さんの、気高い顔が、いつも私を戒めます。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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