第6回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第6回 「夏の終わり」 (2010.9.15)

終わりそうもなかった暑く長い夏も、そろそろ終点にきているようです。
とはいえ、私などまだ冷房なしでは寝られません。先だって落語の昇太師匠から教わった「冷却剤を枕に」も追加して、何とかしのいで いる状態です。

夏の終わりは、でも、カラダの変調の季節でもあります。
6年ほど前には、 ベッドから立ち上がろうとした時、それは突然起こりました。 「ヒザ」の痛みです。
痛いというより、まず歩けない。右足が棒のように固まっています。
これには焦りました。初めての経験です。
それまでどちらのヒザにも時々多少の違和感を持ちながら、そのたび、ちょっとしたストレッチで難なく 過ごしてきたのです。

何でこんなことに。愕然としながらも思い当たることがありました。
その頃、 私は寝る時も、起きている時とほとんど同じ、Tシャツと短パン姿。当然 「膝小僧」はむき出し。
蹴ってどこかへいってしまった「夏掛け」など、なんの役にもたっていません。そこに冷房の風が。
一ヶ月以上も冷たい風にさらされたヒザはとうとう悲鳴をあげたのです。
その後そのヒザはボコボコに膨れ上がり、小高い丘のように。細身のジーパン など、なかなか通りません。

結局、きちんとした整形外科医の指導で、今では元通り、つつがなく暮らして いますが、あの頃、私は一生走ることなんてできないのだと、信号を小走りに渡る人たちに追い越されながら、泣きそうになったことは今でも忘れられません。

すべてが万事。用心に越したことはありませんが、年とともに突然現れるカラダの不調は、予想をしていないだけに、人をひどく心細くさせます。
でも、そんな時も肝心なのはきっとココロ。
私は今、一年近く続く「肩」の不調に悩みながら、でも、週に一回「元気に」 リハビリに通っています。
どうせ行くなら元気に行かないと。

とはいえ、買い替えや取替えがきかない、たった一つのカラダ。
家電や車のように、アタリハズレなんていってられません。 この時期、どうか皆さま、くれぐれもご自愛を。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

連載