第2回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第2回 だけど おんなじ (2010.7.15)

いろいろな国の映画を観る楽しみは、たった一つのことを確信したいせいかもしれません。
それは「人間、みいんなおんなじ」ってこと。
愛する人を失くせば泣く。空腹は耐えがたいし、親切はうれしい、ナイガシロにされれば怒る。
人間という生き物、しょせんタダの生き物なんだなあと感動してしまいます。そりゃまあ、当然といえば当然なんですけど。
だから余計に、この世の中の「戦い」の虚しさに、どうにも悔しい思いが溢れます。

私は、毎年のカレンダーを、あるボランティア団体から購入しています。
わずかばかりの代金で届けられる12枚のたいていは「子供」の写真です。
世界中の子供の表情にココロが踊ります。
今年のカレンダーをめくり始めて3枚目、「窓ガラスのない教室で勉強する」とキャプションのついた写真が現れました。でも良く見ると、「ない」のは窓ガラスだけではない、机だって椅子だって、ない。
ただ、ガレキと砂があるだけです。
少年たちは、その地面に座り込み、あるいはかがみこみ、「勉強」をしているのです。
アフガニスタンの子供たちでした。

先月、アメリカに行きました。どこへ行っても冷房の効き過ぎで、上着をはなすことができません。
食べ物はといえば、過剰に提供され過剰に捨てられる。正直、日本でチョコチョコと「エコ」なんてしてることがバカバカしくなります。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、あれやこれや。
こんな無力感の中で、でも、思い出さねばならないのが、きっと「窓ガラスのない教室で勉強する」子供たちなんでしょう。
もしかしたら、今ではその「教室」さえなくなっているかもしれない子供たち、国、世界のことなんでしょう。
そして、繰り返し思わねばならないことが、その「世界」という大きな船の中、日本にも、アメリカにも、アフガニスタンにも、「おんなじ」人間が生きているという、

そのことなんでしょう。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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