第1回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第1回 2010.7.1

はじめまして。クミコです。
歌い手の私がご縁あって、こちらにエッセイを綴るこ とになりました。

日常のアレコレを、おそらく私と同世代、あるいはちょこっと先輩、ちょこっと後輩、そんな皆さまに向けてお伝えできればと思っています。

思えば私たちは「同じ船」です。
同じ船に乗っているようなものです。同時代に 女性として、アレやコレやの大波小波の中を進んでゆく、これってやっぱり「同じ船」。

同じ船の中でみんなで生き合っていく、そんな感じです。

「タイタニック状態」。私はこう呼んでいます。どういうことだと思われますか?

タイタニックはあのタイタニック号。映画にもなった悲劇の豪華客船です。嵐の中、まっぷたつに折れ、大海に沈んでゆく船。そこで助ける人、助けられる人、手を差し伸べる人、手を離す人、様々な人が生死を分けて入り乱れる様は、映画の中でも圧巻なシーンでした。
あれ以来、私にはこの世のことがすべて、このタイタニック号とダブってしまうのです。行く先の見えない日本、いえ、世界という「同じ船」に乗り合わせた乗客、それが私たち。
そんなふうに思えてしまうのです。

ですから争っている気にはなれません。手を繋ぎあっていかなければ、いつなんどきこの船は沈んでしまうかもしれないのです。隣の人もその隣の人も、みな一緒に一生懸命生きていかねばなりません。手を差し伸べあって、その手をしっかり握って。

そういえば、このニチモウさん。先だっておじゃました時に、船の模型が飾ってあるのを見つけました。で、よくよく拝見すると、他にも船に関係するものばかり。なるほど、ニチモウって「日網」だったんですね。

ああ、やっぱり。急に目の前が開けたような心持ちになりました。青空を漕ぎ出す大きな船のような。

というわけで、これからどうかよろしくお付き合いいただけますよう。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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