第32回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第32回 「バラはあこがれ」(201111.15)

シャンソンには「枯葉」という名曲があります。
フランス語はもちろん、英語でも唄われ、もはやスタンダードとして有名です。
ずいぶん昔、ジャズピアノを習っていた頃、最初の課題曲だったことも思い出します。
いい音楽はジャンルを越えるのでしょう。

そのほかにも、シャンソンでは「枯葉」をモチーフにした歌が多くあります。
そのあたりの情緒が、モノノアワレを感じやすい日本人に合っているのかも知れません。
あの個人主義的フランス人と、どうして同じなのかしら、不思議といえば不思議です。

先日、シャンソン歌手のワサブローさんとご一緒しました。
彼は30年パリに住み、フランス語で歌を唄ってきた人です。
ご実家は京都で、このあたりが、余計に興味をそそります。
今はパリと日本を行ったり来たり。
どこにいっても自分を「異邦人」だと思うといいます。

私はシャンソン歌手でも、歌謡曲歌手でも、どこでも「スキマ」な感じで
彼のいう「どこでもない」感じは、ちょっとわかる気がします。
だからなのか、ワサブローさんのいう「自由」という言葉に、涙が出るほど共感してしまいます。
なんだか、ちょっとシンドイけど、このまま「自由」を心に持って唄っていきたい、そんな感じです。

共演の最後には二人で唄いました。
「バラはあこがれ」。バラは自由と希望の象徴です。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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