第31回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第31回 「食欲の果てに」(201111.1)

「食欲の秋」といいます。
とはいえ、目がくらむほどお腹が空いて、考えることといったらもう食べ物のことだけ、なんてもうずいぶん前のことのような気がします。

成長期の頃(中学生あたり)の食欲の凄まじさは、それはスゴイものでした。
給食の食パンが、割り当てだけでは足りず、友人から食べ残しの何枚かをもらってはむしゃぶりついていました。
ところが、家に帰るともうお腹がぺこぺこ。
当時人気のあったお菓子、たとえばサブレのようなものなど、一箱あっという間にペロリ。
もうカラダ全部が口になってしまったような感じです。

この暴力的食欲に任せるまま、食べ続けた結果。
体重測定のたび、右肩上がりで増え続ける体重。
気づくと私は、明らかに肥満児になっていました。
自分の身の上に「肥満」という事態が起きることなど、まったくの予想外。
呆然と、大きくなったカラダのあちこちを見渡しました。

それから肥満との闘いが始まったのです。
この闘いは、辛く長いものでした。
やっと人並みの体形に戻ったのは、30才近く。
今でこそ「痩せてる」なんていわれますが、目も鼻も肉に埋もれていた少女の頃があるのです。

その頃の写真だけは「門外不出」です。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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