第29回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第29回 「雨にも風にも負けそうだけど」(2011.10.01)

台風の季節とわかってはいたけれど、今回の台風はそれはひどいものでした。
あんな暴風雨は経験したことがないという声も聞かれ、大樹がそこここで倒されるのを見れば、まったくその通りです。
東京でも、銀座や赤坂など繁華街で倒れされたといいます。
そのおかげで、交通が遮断され大変だったとも。

こんな大きい樹がどうやったら倒れるんだろう、その太い幹を見ては自然の脅威にただただ驚かされます。
こんなふうに「思ってもみなかった」ことが、今年は次々に起こっています。
あんまり次々に起こるので、もうちょっとしたことには動じません。
なるようになるさと、うそぶいてみたりもします。
そのくせ、夜半に地震などあれば、ビクッとするのですからナサケナイ。

人は単なる「生き物」なんだなあと、改めて思います。
これまでその知恵で、生き延びてきたニンゲン。
他の生き物に比べても、数段にか弱いニンゲン。
そのニンゲンという生き物を、これまで何だかとっても強いもののように思っていました。
そう錯覚していました。

今年になって起きた自然の事々は、そんな認識をさっぱりと吹き飛ばしてくれました。
それこそ台風の風のように。
もう観念するしかありません。
頭を低くして、決して偉ぶらず、この世に生きさせていただいているのだと、そんな風に思うしかありません。
ただただ雨にも負けず、風にも負けず、ちょっとのご飯を食べて良しとする、そんな低姿勢な生き方を思い出すしかありません。

でも、それだけじゃちょっとシャクなので、この秋にはキレイな色のストールでも
カラダにまとわせましょう。
甘い秋の栗だっていただきましょう。
ニンゲンだけですもの、こんな楽しみ。
ね。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

連載