第25回 いつも自然体"クミコ"からの応援レター「ココロの窓を開けたなら」

新連載いつも自然体

第25回 「一粒の安心」(2011.8.1)

このところ、あちこちに日を置かず飛び回っていたせいで、
自分が今、どこにいるのかわからなくなりそうになりました。

この移動、「旅」といいます。
仕事でも「旅」。
ちょっとタビに行ってくるから、というのは仕事で地方に行くということです。
語感からくる楽しげな雰囲気とは違い、どちらかというとなかなかにシンドイ。
バタンキューと寝られる子供の頃とは違い、枕や空調のちょっとした違いで寝不足というのもよくあること。

この寝不足、どうにも困 ります。
年のせいか段々に寝つきが悪くなり、寝てもすぐ目が覚める。
ひどい時は、三日間で八時間の睡眠というのもありました。
元来、そんなこと気にもしない私 ですが、こうなると「声」に影響が出始めます。
横になってるんだから休んでる、と思っても「声」は正直です。
意識があるだけで、声帯は緊張しているようなのです。
ですから段々に声の出が悪くなってきます。
がさがさしてきます。

ちょっと前 に「睡眠導入剤」を処方してもらいました。
ちっちゃなちっちゃな粒。
これを一個飲むだけで、怖れることなく眠れる。
いつのまにか寝ている。
これは助かりました。
常用してはいませんが、「旅」にも持ち歩きます。
あるというだけで安心です。
誰かがそれを、カルシウムかなんかにすり替えていたとしても、おそらく眠ってしまいそう。

人というのは、大体がこんなふうに弱く単純なのかもしれません。
まだまだ夏は続きます。
豪雨の地方もあるようです。
皆さま、お大事に。

クミコさんPROFILE

1954年9月26日 茨城県水戸市生まれ。早稲田大学卒後、’78年、「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。’82年 シャンソンの老舗・銀座「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとしての活動をスタートする。’99年 作詞家・松本隆氏に見いだされる。‘02年 アルバム「愛の讃歌」に収録した「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”として大きな反響を呼び、シャンソンでは異例の大ヒットとなり一躍脚光を浴びる。’07年 デビュー25周年を迎え、中島みゆき書き下ろしの新曲「十年」を収録したアルバムをリリース。翌年、アルバム「友よ!」を発表し、話題に。‘09年、三木たかし氏の遺作である「届かなかったラヴレター」をリリース。そして、今年2月9、10日には、井上芳雄さん徳光和夫さん上柳昌彦さんと共に、シリーズ35万部突破の実話集「届かなかったラヴレター」を朗読と名曲で綴るハートフルコンサートを実施。また、「届かなかったラヴレター」を含む新作ミニアルバムをリリース。2月24日にはNEWシングル「INORI 〜祈り〜」をリリースし、USEN総合リクエストチャート1位になるなど快進中。

*その他クミコさんの詳しい情報は 「クミコ オフィシャルサイト」まで http://www.puerta-ds.com/kumiko/index.html

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